昔は親と子が同居する家庭が多かったのですが、現代は親と子が別居する核家族が増えています。
このような場合に問題になるのが「介護」です。
高齢になった親に介護が必要になった場合、離れて暮らしていると日常的に介護を行うのは困難です。
このように、親と子が離れて暮らしている場合などに、介護のために親の自宅に通って介護を行うのが遠距離介護です。
遠距離介護は親子の関係だけに限らず、祖父母や親戚、兄弟、知人などの場合もあります。
介護とは食事や排泄、入浴、着替えなどの介助をして日常生活を支え、自立を支援する行為です。
遠距離介護では、自分の仕事や生活に加え、親元まで足を運んで介護を行うので負担が大きいのです。
身体への負担、精神的な負担はもちろんですが、移動にかかる交通費や時間の確保、仕事・育児・家事との両立など、生活全般に負担が及びます。
しかし遠距離介護には、メリットもあります。
最も大きなメリットは、気分転換がしやすいことです。
同居をしていると、常に介護が求められるので気が休まりませんが、別居の場合は、自宅に帰れば介護から切り離されるので、気持ちをリセットすることができます。
また、住み慣れた家に暮らしながら介護を受けられる点もメリットです。
お年寄りにとって住環境の変化は、精神的な負担が大きいと言われています。
介護を行う側にとっても、職場や学校が遠くなるなどの心配があるでしょう。
とはいえ遠距離介護では、深夜などに急に容態が悪化しても気付くことができず、対応が遅れるリスクがあります。
そのため、ケアマネージャーと相談し、見守りサービスの利用などを検討しましょう。
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